朝食に国籍必要か?

米国には、食の文化がないのに、格好だけつけて、サラダのドレッシングの種類(サウザンドアイランド、フレンチ等々)や、目玉焼きの方法(サニーサイドアップ、オーバーレイ等々)がやけに多く、そのくせ内容はたいして変わりません。開拓精神を維持して?それともひどい食文化をもつイギリスの子孫だからか、量はともかく食生活の内容が貧しいことに変わりありません。

 初めて米国に出張した頃は、そもそも日本でもビジネスホテルが普及し始めた頃で、それまで旅館の経験しかないのに、いきなり米国のホテルに放り込まれ、朝食は、ウエートレスが、それこそ格好だけつけて、注文を取りにきます。注文取るまでに、近くの席では、「イングリシュ・・・・!」、「デーニシュ・・・!」とのやりとりが聞こえてきます。
朝食を注文する前に、まず国籍を名乗らなければならないのか?と緊張します。
結局分かった事は、国籍ではなく、「イングリシュマフィン」「デーニシュペーストリィ」などを注文しているのだということが判明しましたが、「サラダのドレッシングや、卵の調理方法、ポテトの調理方法は、それこそウエイトレスがこちらの英語のヒアリングをチェックしているのではと疑うくらい、各種を並べ立て、選択を迫るという機会が、来る日も来る日も続きます。
どうせ内容が無いんだから何でもいい、といっていたのでは、食いっぱぐれてしまいます。これはひとつの儀式なのでしょうね!